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  • AI活用の本質――ツールではなく、構造をつくるということ。

    AI活用の本質――ツールではなく、構造をつくるということ。

    ▼ 株式会社無知ノ知についての詳細は以下をご覧ください🦝🗿 ▼

    ■ 「AIを使えるようになる」では、もう足りない。

    2023年を境に、社会は一気にAIの時代へと突入した。
    ChatGPT、Claude、Gemini。
    「とりあえず触ってみよう」と、多くの人がAIツールを使い始めた。

    文章を書く。バナーを作る。メールを整える。
    たしかに、便利だ。早い。きれい。

    けれど、僕たちは気づき始めている。
    ――AIを“使えるようになる”だけでは、意味がない。

    AI活用の本質とは、
    ツールの操作や時短ではなく、
    「構造をつくること」だ。

    AI時代に問われているのは、
    どんなツールを選ぶかではなく、
    どんな構造を描くかである。


    ■ 点ではなく、線。そして、構造へ。

    多くの企業は、AIを“点”で使っている。

    営業はChatGPT、
    経理はfreee、
    デザインはCanva、
    導線はLステップ――。

    それぞれが効率化しているように見える。
    でも、それらがバラバラに動いているうちは、
    AIは本当の力を発揮できない。

    なぜなら、AIは「構造の上でしか賢くなれない」からだ。

    データがつながり、
    業務が一つの流れとして設計され、
    意味が文脈として整ったときに、
    初めてAIは「会社を理解する」ようになる。

    だから僕たちは、「AIDX組織」という概念を提唱している。
    それは、AIと人間が共に働くための構造を持つ組織。
    AIが理解し、人が意味を与える――
    そんな新しい知性のかたちだ。


    ■ 「データを持つ」だけでは意味がない。

    ――大切なのは、「使える状態に整える」こと。

    AIが正確に判断するために必要なのは、
    莫大なデータではなく、整った構造のデータだ。

    多くの会社には、すでにデータが存在する。
    売上、勤怠、顧客情報、広告レポート。
    でもそれらは、別々の場所に散らばり、
    誰も全体像を把握していない。

    AIが“賢くならない”理由は、そこにある。

    スプレッドシートに入力された数字、
    メールに埋もれたやりとり、
    現場でしか共有されないノウハウ――。

    これらを一つの構造に整理し、つなぐこと。
    それこそが、AI活用の出発点だ。

    Google Workspaceでも、Slackでもいい。
    大切なのはツールの種類ではなく、
    データの流れをどう設計するか。

    AIDXとはつまり、
    「人よりもデータが会社を理解している状態」をつくること。
    それができたとき、AIははじめて
    「経営の参謀」として機能し始める。


    ■ AIが「作る」ようになった時代に、人間は何をするのか。

    AIが記事を書き、広告をつくり、システムを開発する時代。
    “作る”という行為そのものが代替されつつある。

    では、人間に残るのは何か。

    それは、『意味を定義し、構造を創ること』だ。

    AIは、何を作るべきかを知らない。
    AIは、目的を持たない。
    AIは、意図を理解しない。

    だからこそ、人間の仕事は、
    「何を作るのか」「なぜ作るのか」を定義することになる。

    このとき必要になるのが、
    リバースエンジニアリング的な思考力。
    つまり、現場を観察し、分解し、再構築する力だ。

    どこにボトルネックがあるのか、
    どの情報をAIに預けるのが最適なのか、
    どの部分を人間が担うべきか。

    それを判断できる人材が、
    AI時代における“ディレクター”であり、“構造の設計者”である。


    ■ 「脳のOS」をアップデートする。

    AIを活用する力とは、ツールを使う力ではない。
    それは、思考の構造を再設計する力だ。

    観察し、抽象化し、再構成する。
    目の前の業務を点で見るのではなく、
    全体の流れとして理解する。

    これを僕たちは「脳のOS」と呼んでいる。

    AI時代に求められる人材とは、
    スキルを覚える人ではなく、OSを更新できる人だ。

    • 抽象と具体を自在に行き来できる人

    • 言葉で構造を説明できる人

    • 感情とデータの両方を翻訳できる人

    AIを導入する企業に必要なのは、
    こうした「構造的思考」を持つ人材だ。
    ツール操作ではなく、“脳の設計図”を描ける人が、
    次の時代の中心になる。


    ■ 小さな会社こそ、AI活用の本質に近い。

    AI活用というと、大企業の話のように聞こえる。
    でも、僕たちは逆だと思っている。
    小さな会社ほど、AIの本質に近づける。

    なぜなら、組織の距離が近く、変化が速いからだ。
    そして、そこには定性的な知識――
    経験・感覚・人間関係・判断――が残っている。

    AIが扱えるのはデータだ。
    でも、AIを“動かす”のは人間の感性だ。

    これまで数十年かけて培われたノウハウ、
    顧客との会話、現場の判断基準。
    それらをデータとして整理することで、
    会社の「知」が構造化されていく。

    AIは、その知を理解し、提案を返すようになる。
    つまり、AIが会社を理解し始めるということだ。


    ■ そして行き着く先は、“クリエイティブ”である。

    AIで業務を自動化する。
    AIで分析を最適化する。
    AIで判断を支援する。

    その先に、何が残るのか。

    僕たちは、それを**「クリエイティブ」**だと考えている。

    ここで言うクリエイティブとは、
    「新しい価値をつくる力」だ。

    構造化によって余白が生まれ、
    人は再び“考える時間”を取り戻す。
    その余白から生まれるのが、創造性だ。

    AIが整え、人が想像する。
    AIが理解し、人が発想する。
    AIが構造を作り、人が感性で飛躍する。

    つまり、AI活用の本質とは、
    「構造の上で、人間の感性が再び輝くこと」にある。


    ■ 結論:AIの本質とは、「構造を理解し、意味を創る」こと。

    AI活用の本質は、
    ツールの導入でも、業務の自動化でもない。

    それは、

    • データを整え、

    • 構造をつくり、

    • 意味を定義し、

    • 感性で表現すること。

    AIが理解し、人が導く。
    AIが作り、人が意味を与える。
    その循環をデザインすることこそ、AI活用の本質である。

    無知ノ知が目指すのは、
    AIと人間が共に考える社会――「考える会社」の構築だ。

    AIが会社を理解し、
    人が会社を導く時代。
    そこに必要なのは、構造を描ける知性と、感性で伝える力だ。

    AIの時代とは、人間が“考えること”を取り戻す時代でもある。
    そして、その知性の土台を支えるのが、構造という名の哲学である。

    最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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    あなたの会社を、「考える会社」へ。 これからどうぞ、よろしくお願いいたします。

    株式会社無知ノ知

  • 「遊び」が「スポーツ」になる瞬間。ベイブレードに見る“ポジションスイッチ”の発想。

    「遊び」が「スポーツ」になる瞬間。ベイブレードに見る“ポジションスイッチ”の発想。

    先日、友人との対話の中で面白い話になりました。

    テーマは、「ポジションスイッチ」

    具体的には、最近再ブームを起こしている「ベイブレードX」について。
    もともとは子供のおもちゃだったベイブレードが、今や大人まで夢中になり、競技大会まで行われるスポーツへと進化しているという話です。


    ■ 遊びから競技へ。境界線は“ルール”だった?

    「ゲームとスポーツの違いってなんやろ?」

    そんな問いから会話は深まりました。

    結論としては、「ルールの有無とその厳密さ」が境界線かもね、と。

    • 遊び=ノリと自由で成り立つもの。

    • スポーツ=ルールと競技性によって成立するもの。

    たとえば、ベイブレードも「ただの遊び」として自由に楽しんでいたものが、年齢別大会があり、ルールが厳密になり、攻略データまで分析されるようになったら、**もうスポーツだよね?**という感覚に近い。


    ■ 制約を設けることで“概念”が変わる

    これって、まさに「ポジションスイッチ」の好例。

    「おもちゃ」という自由すぎる枠に「競技としての制約」を設けたことで、立場(ポジション)が変わり、新たな価値が生まれる。

    まるで、カオスだった空間にフレームを置いて“見える化”するような動き。
    最近の「eスポーツ」や「モルック」「ポケカ大会」なども同じ文脈にあるなと感じます。


    ■ 境目が曖昧になる時代、だからこそ視点が大事

    「遊び」「競技」「趣味」「仕事」――
    その境界線がどんどん曖昧になっていく今の時代。

    「それ、スポーツなん?」
    「いや、遊びやろ。」
    みたいな固定概念は、あっさりスイッチされていく時代に入っているのかもしれません。

    重要なのは、「どう捉えるか」「どう見せるか」という視点。
    そして、それをスイッチさせる“制約の設計”かもしれませんね。


    ■ おまけ:日本は“あやふや”の名人

    話は飛びますが、我々日本人は「あやふや」が得意な民族だと思っています。

    • 明確な答えを避けつつ、察し合う文化。

    • 美意識も定量ではなく、感性・余白・わびさびで勝負する。

    だからこそ、“あいまいな概念をあいまいなまま理解できる力”があるのかもしれません。
    この強みを、ポジションスイッチ的に活かすのも面白そうですね。


    ということで、「遊び」から「スポーツ」へ、「あいまい」から「価値」へ。
    概念が変わる瞬間のヒントは、意外と身近なところにあるのかも。

    次は、あなたのまわりの“ポジションスイッチ”を探してみてください。

    無知ノ知カイギでは、「思考の枠を広げる対話を通じて、ビジネス・マーケティング・社会の構造を探求するコミュニティ」を運営しています。

    名称の由来:「無知ノ知」について 「人は『知っていること』と『知らないことを知っている』だけでなく、『知らないことを知らない』ことがある。そこにこそ本当の知がある」——ソクラテスの哲学より。

    私たちは『まだ何も知らない』という前提を大切にし、新たな知の発見を目指してこの場を作りました。

    🔗 無知ノ知カイギ
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  • 諦めていた人を動かす「意味の創造」とは?車椅子から考える深いインサイトの話

    諦めていた人を動かす「意味の創造」とは?車椅子から考える深いインサイトの話

    おはこんばんちは。

    「諦めない人の車椅子」に学ぶ、意味の想像力の話。

    ビジネスにおけるクリエイティビティとは、単なる機能やメリットを超えて、深いインサイトに働きかける「意味」を創り出すことにある。

    足で漕ぐ車椅子「COGY(コージー)」は、その機能だけを見ると「足漕ぎ式車椅子」である。しかし、この商品が真に伝えようとしていることは、「足で漕げる」という機能の説明を超え、「自らの足で歩くことを諦めていた人が、その諦めを乗り越えられる」という強烈な意味を持っている。

    この商品の本質的な価値は、単なる「移動手段」としての機能ではなく、使う人に「諦めない勇気」を与えることにある。つまり、身体的な不自由による抑圧を超え、「自分にも歩ける可能性がある」という希望や挑戦を提供しているのだ。

    こうした商品が人々の心を動かす理由は、人が無意識に押し殺している感情や諦めてしまった願望、いわゆる「深いインサイト」を掘り起こし、そこに新たな意味を創造することができるからである。

    「COGY」の例が示すように、ビジネスや商品開発において大切なのは、「いかに売るか」よりも、「どんな意味を与えるか」である。ビジネスの視点を超えて、社会的な価値や人間の根源的な欲求や希望に触れることができる商品こそが、人々に強く求められ、結果的に広く支持される。

    「意味の想像力」を持つこと、それは単に売上を追うことを超え、人々の生き方を変え、社会そのものにも新たな価値を提供することにつながる。

    ビジネスは社会を動かすことができる。その可能性を改めて感じた商品でした。

    無知ノ知カイギでは、「思考の枠を広げる対話を通じて、ビジネス・マーケティング・社会の構造を探求するコミュニティ」を運営しています。

    名称の由来:「無知ノ知」について 「人は『知っていること』と『知らないことを知っている』だけでなく、『知らないことを知らない』ことがある。そこにこそ本当の知がある」——ソクラテスの哲学より。

    私たちは『まだ何も知らない』という前提を大切にし、新たな知の発見を目指してこの場を作りました。

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  • マーケティング視点導入のすゝめ(WHO)

    マーケティング視点導入のすゝめ(WHO)

    この投稿は、マーケティング視点導入の続きのとなる。
    前回はWHO(顧客理解)について詳しく説明できなかったので、こちらで
    ご説明していきます。

    解像度を上げるということ

    よくwho(誰に=ターゲット)を教えてください。と聞くと「20代女性」「年収500万円の人」などと耳にする。また、女性は「美容に興味のある4歳の子供を持つお母さん、朝は7時に起床して〜…」といったペルソナを設定することが大切だ、という方も多い。

    しかし、よく考えてみて欲しい。
    20代女性がターゲットなら30代女性はターゲットから完全に外れるのだろうか?
    年収400万円台でも、同じくその商品を欲しい人はいるのではないだろうか?
    設定したペルソナは本当に存在していて、その人はあなたの商品を欲しいと本当に思っているだろうか?

    ブランドが勝手に決めたターゲットに過ぎない。消費者が見えていないのではないだろうか。または、不必要にターゲットを狭めてしまってはいないだろうか?

    「解像度を上げる」とは、消費者をもっと理解する ということだ。なぜ商品を購買するのか?どうやって商品を見つけたのか? 消費者は何に期待しているのか? なぜ1回は購買したのに2回目は購買しないのか? 20代男性でもネイルをする人もいれば、化粧をする人もいる。

    「美しくありたい」という気持ちを、感覚的に男女でわけてしまってはいないだろうか?

    who(誰に)を定義していく際は、様々な視点から消費者の本音や事実を見つけていくことから始まる。

    定量と定性

    これらは、一般的にデータ分析などで語られそうな話だ。売上が、単価が、購買頻度が、問い合わせ数がなどである。しかしそれだけではない。数字で表記されるものは「定量データ」と呼ばれる一方、感情や行動など数字で表記できないものは定性データと言われる。

    例えば、カフェの売上が1万円だったとする。平均の単価が1000円だったとき、客数は10名となる。これらは定量的なデータと言える。しかし、10名がなぜそのカフェに来店してくれたのかは数字からはわからない。しかし、何かしらの施策をうち、カフェを新しいお客様に届けるためには、その定性データこそが参考になるだろう。

    打ち合わせでカフェを利用したのなら、どんな施策が打てそうか?
    友達と話にきたのならどんな施策が打てそうか?
    お客様との商談の場として利用していたらどうだろう?
    ゆっくりコーヒーを飲みにきた人に向けてはどうだろうか?

    これらは数字では表せない。世の中にアンケートが存在するのはそのためだ。

    しかし、アンケートもまた「事実」データとして扱えるかはわからない。

    マクドナルドは、消費者にアンケートをとった結果「もっとヘルシーなものがあれば欲しい」というデータを得た。それに沿って「サラダマック」を新商品で販売したが不調だった。

    「欲しい」と言われて作った商品を誰も買わないのだろうか?

    この話の本質は、人間は「言語化ができない生き物である」「悪気もなく嘘を言ってしまう」ということである。本当にマクドナルドでヘルシーなものを食べたいとは思っているはず。しかし、いざとなったら高カロリーなハンバーガーを食べてしまう生き物である。

    大きなブランドでもこのような間違いは起こりうるということを理解してほしい。

    そもそも、マクドナルドにいく時点で、ジャンキーなものが食べたいと思っているはず。ヘルシーなのにジャンキーを味わえる商品であればいいのだろうが、そうでもない限り、ヘルシー商品が選択される確率は低くなりそうではないか?

    それだけ定性データは扱いが難しい。だからこそ自身の知覚力、観察力を駆使し「本当にそうか?」と問いを立て、仮説を構築する力が必要になる。

    データの種類

    ・デモグラフィックデータ
    個人や集団の年齢、性別、職業、所得、教育水準、居住地、家族構成などの人口統計学的な属性を示す情報を指す。

    ・ジオグラフィックデータ
    地理的な位置情報や統計データに関する情報で、国や地域、都市、郵便番号、緯度経度などの地理的属性が含まれる。

    ・サイコグラフィックデータ
    消費者の価値観、趣味、嗜好、習慣、購買動機、ライフスタイル、社会的な立場、意見、行動原理など、顧客の内面に関する定性的な情報が含まれる。

    ・ビヘイビアデータ
    利用頻度、利用用途、購入履歴、行動範囲等の 顧客が商品・サービスに対して「行動学的属性(実際に取った行動)」のことを指す。

    これらを複合的に捉え、問いと仮説を繰り返し見えない事実を見つけていくことが必要である。

    市場センシングと社会記号の視点

    先ほどは2つのデータとデータの種類について触れた。あくまでも、個人や集団の視点の話であったが、次は「市場」という視点について書いておきたい。

    いち消費者やその集団の視点よりもより高い視座には、業種や業界、市場や社会、国、世界みたいな視点が存在するだろう。今世の中で何が起こっているのか?何がはやっているのか?どんな当たり前が出てくるのか?もちろん概念や視点の抽象度は、個人の話よりもぐっと抽象的になるだろう。

    結局のところ、個人の集合によって国や社会が存在する。社会や市場を捉えると全体的な「流れ」が汲み取れる。その流れの象徴として「社会記号」という概念がある。

    例えば、昔は「ハラスメント」なんて言葉はなかった。「主夫」なんて言葉もなかっただろう。「バズる」や「パパ活」「エモい」なんて言葉はなかったのではないか?

    新しい言葉が生まれる。これはいち消費者(個人)の眠れる心の本音が表層化し、新しい「言葉」として世の中に出てきたことを指している。

    いつしか新しいは、現代における「当たり前」に進化する。もちろん、短期的な流れもあれば、中長期的に続く常識になることもある。

    コロナによって、オンラインで仕事が完結したり、ECサイトの利用率があがったり、外出する機会がへったり、世界の常識を変える流れもあれば、地元で起きるような小さな流れもあるだろう。

    この流れから、今の人々が何を求めているのか、その次にどんな流れがくるのか?これらを観察することは、自分が、事業が、ブランドが社会に取り残されないためにも必要である。

    こういった視点も持つことで、国や行政、世界が出す定量的データをみても、新しい解釈や尺度で情報に仮説を生み出せるかもれない。

    もしかすると、コロナとともに盛んになった「オンライン」がきっかけで、「オフライン=リアル」の価値はこれまで以上に高まったかもしれない。リアルの価値があがったことで、「生きている」実感をより体感したくて、島暮らしに出る人や、農業をやる人が増えたのかもしれない。自分の身体を鍛えることほどリアルを感じるものはないかもしれない。自粛の時間に自分と向き合う時間が増えたからこそ、瞑想や宿坊、コーチングやスピリチュアルといった、自分を知りたい欲が高まったのかもしれない。

    社会や市場の変化を敏感になれると、ブランドや自分自身のあり方もまた変化すべき時かもしれない。

    ニーズとウォンツ(顕在と潜在)

    少し視座の高い話を挟んだが、ここからは少し具体の話を行っていく。ニーズとウォンツという言葉を聞いたことがあるだろうか?

    ニーズ:目的
    ウォンツ:ニーズを満たすための手段

    を指している。

    具体的には「喉が乾いた」はニーズで、「水が欲しい」はウォンツとなる。

    しかし、ニーズは大きくは二つに別れる。

    顕在的ニーズ:言語化できる欲求
    潜在的ニーズ:言語化はできないが指摘されると気がつける欲求

    の2つだ。

    顕在、潜在に加えて、自覚があるが言えないことも存在する。ここでは大きく言及はしない。

    ニーズやウォンツという言葉を使わなくとも、消費者の購買行動を、目的と手段という大きな括りで捉えるくらいで良いと思う。

    大切なことは、何に「不」を抱えているか?その結果「どうなったらいい」と考えているか?だ。難しい言葉を使わなくとも、今の自分をどう変えたいと思っているか?に目を向けることがまずは大切である。その結果、その不を再解釈する、または、つまりどういうことか?と抽象度を上げ、どうその「不」を解釈するかだ。先ほど記載した通り、消費者は思ったより言語化できない生き物であり、時に無意識に嘘もつく。そのことを理解した上で、相手の目的や手段を捉えることに挑戦して欲しい。

    be-do-have

    もうひとつ、ニーズやウォンツの話と一緒にしておく必要があるのは、beニーズ、doニーズ、haveニーズである。これは、ニーズの種類というよりも、購買までのフェーズわけしたようなイメージがいいかもしれない。この3つに階層わけができると、人間の購買行動の本質が理解しやすい。

    beニーズ:理想の姿
    doニーズ:未充足
    have:欲しい

    人間は、理想と現実のGAP(認知的不協和)を何かしらの手段で埋めよう(解消)とする。

    喉が乾いたから水を買うのも、いい方を変えると喉を潤した状態になりたいから、喉を潤す手段として飲み物を購買して飲むという行動を起こす。

    目的と手段が混同する人は多い。資格をとることが目的になり、とった資格をどう活かすか?を忘れてしまう人がいるのもそのためだ。なんのために資格をとるのか?「持ってたらなんとなく良さそう」というのはよく耳にする話だ。

    ちなみに、beニーズがどのように醸成されるかというと、その多くは「社会」や「環境」や「情報」などの外的な要因によるものが多い。

    例えば、SNSでバズっているものに惹かれ、新しい自分の価値観や理想が生まれる。その価値観に沿って自分の思想はできてくる。その思想が、自分のアクション(行動)を決定し、そのうちに、自分の目指したいビジョン(理想)、つまりはbeニーズが生まれてくる。

    これは「人生」といった大きな枠組みの話でもあれば、好きな服や食べ物、働き方という価値観や、家族とは何か?幸せとは何か?といった概念もそう。

    その中で、自分のベンチマーク(理想の基準)が生まれ、その人と現在の自分とのGAPを知覚する。インフルエンサーや有名人がSNSを通じてPRするのは、「有名人の〇〇さんが持ってたあのバッグ」が欲しいとなるからで、その本質は「私も〇〇さんに近づける」という期待感である。

    常に人間は、理想と現実の間で悩み、新しい情報を得ては、新しい理想を作り出し、その度生まれる認知的不協和を解消しようと、何か買ったり、サービスを受けたりと購買行動を起こすのだ。

    インサイト(4つの構成要素)-アハ体験 認知の書き換え

    who(誰に)について、ここまでの話を整理すると、人間の購買行動は、be-do-haveに基づいており、それは理想と現実のギャップ(認知的不協和)の解消のために購買haveとして購買を起こすということを説明した。ニーズとウォンツもまさに、このbe-do-haveに基づいており、GAPが言語化されたものがつまりニーズであり、その結果生まれるhaveこそがウォンツと言える。言語化されているのは、顕在ニーズであるし、言われて気が付くニーズは潜在ニーズである。

    もう一つ深く消費者を理解するために、ここでは「インサイト」について触れておく。

    インサイトとは、潜在ニーズよりも深い位置にある無意識の欲求である。これは、消費者も自覚していない。言われても気が付かないほどに。これは、企業やブランドが「もしかしてこうなんじゃないか?」「本音ではこう思ってるんじゃないか?」という「仮説」の構築と、検証、分析によって明らかになっていくものである。

    一つの例として、「ダイエットしたくてトレーニングに取り組む人」のインサイトを考えてみようと思う。

    この人が抱えてそうな悩みの一つに、「なかなかトレーニングが続かない」という「不」はよく耳にするだろう。だからこそ、ライザップは「結果にコミット」をコンセプトにブランドを大きくできた。

    しかし、この消費者が抱えてそうな奥深くの悩みは、「ダイエットで痩せられないよりも、こんな身体になるまで、自分に向き合って来なかった自分の怠惰さや、それでもなお頑張りきれない自分自身に対する自己嫌悪」かもしれない。「身体の悩みや見た目の悩み」よりも実は「頑張れない私を責めてしまう精神的な悩み」こそが、表に出てこない、また自分自身で自覚もできていないインサイトかもしれない。

    ※ あくまでも仮説

    ナノックスという洗濯用洗剤を知っているか?これはよくインサイトの説明事例として出てくるものであるが、わかりやすいためにここにも記載しておく。

    洗濯物を洗う時に、重要視しているのは「汚れが落ちたかどうか?」だと思われているかもしれない。少なくとも、過去の洗濯用洗剤はそうだった。しかし、消費者の洗濯用洗剤を利用するシーンを細かく観察していると、実は「汚れ」ではなく「匂い」が取れたかどうかで、洗濯がきっちりできたかどうかを判断していることがわかった。誰しもが、洗い終わった選択ものを顔に近づけて匂いを確認する。その行動を観察し、ヒアリングしていくと、「匂いが取れたか?」を無意識に確認していた。

    これもまた、消費者ですら自覚できていなかった当時のインサイトの事例である。

    潜在ニーズよりも深いインサイトをどうやって探っていけばいいものか?インサイトを発見するための4つの視点を共有しておく。

    ・emotional(感情)
    ・scenem(状況)
    ・background(背景)
    ・driver(きっかけ)

    この4つを複合的にみることで、インサイトを見つけやすくなる。しかし、4つの視点を駆使してもなお必ずインサイトが見つかるとはいいにくい。しかし、インサイトは簡単に見つかるものではない。視点を駆使して発見を試みて欲しい。

    4つの視点を少し解説しておく。

    まず、インサイトが生まれる時、そこには、動かされる感情が存在する。「嬉しさ、悲しさ、驚き、怒り」などである。しかし、それは「状況」によって感情の生まれ方は変わる。「周りに人がいる、急いでいる、お昼間なのか、仕事場なのか、プライベートなのか」などだ。そしてある特定の状況下で、何かがトリガー(driver=きっかけ)になって、感情に動きが発生する。その感情の動き方は、概ね似ているだろうが、その人の育ってきた環境や、持っている特徴、脳の使い方のクセによって、感情の動きには複数性があるだろう。感じ方は、人それぞれ違う。その理由は、生きてきた背景が違うからである。

    特定の状況という前提と、
    特定のきっかけがあると、
    背景によって規定されたその人の脳の癖に基づいて、
    一定の感情が生まれる。

    細かくは、その感情は人それぞれ違うだろうが、大枠では特定のパターンがあるだろう。

    その時にとった、反応(発した言葉やとった行動)を知覚、観察し、その人の本音を分析していくことで、インサイトの仮説を構築することができる。

    もっとわかりやすくいうと、
    「特定の条件下で、きっかけを与えると、特定の行動をする」
    「その時の属性を洗い出した時に、偏りが現れる」
    「その集団(トライブ)が一番のターゲットになる」

    インサイトとはアハ体験で、一瞬、また進化する

    4つの視点と、反応の知覚と観察によって、インサイトの仮説を考えることを伝えた。

    インサイトについてもう少し解像度を高めておこう。

    インサイトにもグラデーションの概念が存在する。浅いインサイトもあれば、深いインサイトも存在する。これは、マス(全体)を対象にした事業(ブランド)か、特定の商圏を対象にしたものか、数百名程度を対象にしたものかで、どこまでのインサイトを掘れば良いのか?は違ってくるとも言える。

    巨大企業は、そもそもマスを対象にした商品展開が必要になるだろう。でも個人事業主で売上100万円を目指す程度なら、数百名程度に刺さるもので良い。マスの方が明らかに最大公約数を見つける必要が出てくるが、その場合、自然とインサイトは浅いものになるだろう。個人事業の場合はその逆である。

    商品やサービスの種類、店舗がECかによっても、どの程度のインサイトを特定しなければ行けないのかも変わってくるだろう。

    インサイトには強度も存在する。最も強烈なインサイトは「究極の不」だと考えている。
    これは、HIPHOPの歴史をみるとわかりやすい。

    HIPHOPは、簡潔に説明すると、黒人差別からきている。差別を受けた黒人が集団となって、お金もかからない遊びを試みた。抱える不満を音やリズムに合わせて発することからスタートしている。悪いことをしていないのに、国家レベルから迫害を受ける。この、打開策もない、不満を曝け出す場所もない、圧倒的な抑圧は、やがて無意識に「考えてもどうにもならない」に変わり、差別を受けることは「この世では当たり前」になっていく。嫌なのに、嫌なことを押し殺して嫌なことも忘れ去るほどに。

    同じ気持ちを持った黒人が集団となって、音とリズムと言葉で共感し合う。HIPHOPはこうして生まれてきた。

    究極のインサイトがそこにある。それは共感の先に熱狂を生み、やがて社会を巻き込んでいくわけだ。
    強烈なインサイトは「熱狂」を醸成する。世界をも変えていく。黒人差別が当たり前とされた時代に、本音をストレートにぶつけることで。

    これは、ブランド作りとポジションの話ともつながってくる。世の中の当たり前という一つの「基準」から、対立の概念を打ち出すことで「実は私もそう思っていた」という、抑圧されて発言もできなかった人達が味方になってくれる。そこには、単につながった者よりも、強いエンゲージメント(繋がり)を作くる。強いブランド認識が作られていく。

    ともすると、世の中はこうした、当たり前が強されて進化してきた。

    真言宗/天台宗から浄土宗→浄土真宗が生まれた過程もそうだ。iPhoneも、携帯電話というボタン式のガラケーが当然の時代にパネルに変わってきた。イノベーション(変革)が起きる時はいつだって、当たり前の破壊と創造からだ。

    言い換えると、
    インサイトとは、何も4つの視点がどうのこうのよりも、もっとわかりやすく、バイアス(当たり前)から逸脱した新しい当たり前の打ち出しと言えるかもしれない。その時に「ハッ!」とさせられる。

    「認識の組み替えや変化」が起こる。

    これを「アハ体験」と呼んでいるが、このアハ体験こそインサイトを指した瞬間である。

    社会の当たり前を見つけよう。それが新しい社会記号(草食男子やエモいなどの言葉)が生まれている時は、新しい当たり前ができる時である。インサイトが見つけやすいだろう。

    業界の当たり前を見つけよう。そこには、新しいサービスのソリューションを生むビジネスチャンスがあるかもしれない。

    所属している会社の当たり前を見つけよう。企業成長のきっかけとなる新しい市場を開拓できるかもしれない。

    社長の当たり前を見つけよう。企業成長を邪魔しているのは、社長の思い込みかもしれない。

    身近な人の当たり前を見つけよう。精神的に悩んでいるなら、ポジティブ解釈に切り替わり一人を救うきっかけになるかもしれない。

    自分の当たり前を見つけよう。新しい発見が自分をさらなる高へ上げてくれるかもしれない。

    いつだって、当たり前の破壊と創造で世の中は進化してきたんだ。その当たり前からの逸脱こそインサイトの本質ではないだろうか。

    CEP(カテゴリーエントリーポイント)文脈-オケージョン

    ここまで、ニーズについて、be-do-haveについて、そしてインサイトについて説明してきた。もう1つwho(誰に)を理解を深めるために、知っておいて欲しい視点がある。

    それが、このCEP(カテゴリーエントリーポイント)という視点だ。

    CEP(カテゴリーエントリーポイント)
    ・消費者が特定の商品カテゴリを検討する際に最初に思い浮かぶブランドや特徴。
    ・あるいはそのカテゴリーを想起するきっかけを指す。

    つまり、先述さいた「ポジション-第一想起」の話と紐づいてくる。ここでのCEPの意味は、
    「カテゴリーを想起するきっかけ」で捉えて欲しい。

    CEPについての理解を深める前に、beについて少しおさらいさせてほしい。be(理想の姿)についての説明を行った際に、以下の文章を記載した。

    beニーズがどのように醸成されるかというと、その多くは「社会」や「環境」や「情報」などの外的な要因によるものが多い。

    例えば、SNSでバズっているものに惹かれ、新しい自分の価値観や理想が生まれる。その価値観に沿って自分の思想はできてくる。その思想が、自分のアクション(行動)を決定し、そのうちに、自分の目指したいビジョン(理想)、つまりはbeニーズが生まれてくる。

    これは「人生」といった大きな枠組みの話でもあれば、好きな服や食べ物、働き方という価値観や、家族とは何か?幸せとは何か?といった概念もそう。

    つまり、自分が考える「理想の姿」は、外的要因によって醸成される。これは、頭の中にある「イメージ=認識」だ。その後に「〇〇がしたい」「〇〇が欲しい」という具体的な言葉やアクション(購買行動)が生まれる。

    特定のカテゴリー(つまり理想の姿)において、doとの差分(認知的不協和)が生まれる時に、何かをきっかけ(ドライバー)に、商品を思い出す。この思い出すタイミングと想起ドライバーのことをCEPと読んでいる。

    例えば「ダイエットして美しくなりたい」と思っている人なら、
    朝起きたばかりの自分の顔をみた時にそれを感じるかもしれない。テレビをつけたら好きな有名人が出ていて、「毎日トレーニングをやってます」と聞くと、その人はその場で「近くのトレーニングジム」を検索して、無料体験に申し込むかもしれない。

    会社に行ったら、友達に「最近ちょっと大きくなった?」なんて言われようもんなら、おすすめの運動やダイエット方法について、女子トークが繰り広げられるかもしれない。
    そうなると昼食は、サラダチキンで我慢。
    いつもなら乗るエレベーターも「今日は階段にする」とか。

    そうやって、「ダイエット」やそれに紐ついた「運動-トレーニング」なんかが想起される。

    そのタイミングで、何かしらのきっかけがあれば「チラシ」「通りがかりの看板」「ネット検索」「バナー広告」をみた時、問い合わせになるかもしれないわけで。

    運動というカテゴリーに、エントリー(参加)するタイミングのことを、CEPと呼んでいるわけだ。
    エントリーポイントが多いに越したことない。それだけ商品やブランドを思い出してもらうタイミングが多いということになる。

    このエントリーポイント全体のことを、CEPと呼ぶが、その一つひとつの点(ポイント)は、事業者視点でいうと「文脈」と読んだり、消費者視点でいうと「オケージョン」と呼んだりしている。

    who(誰に)を決める時に、CEPや、文脈/オケージョンまで、理解が深まると、そこらにいる人よりも、消費者というより、むしろ人間の解像度が高い状態になるだろう。

    ドミナントストーリー(顧客の合理性)と認識

    who(誰に)の章で最後に伝えておきたいことは、この「ドミナントストーリー」だ。これは、一言で説明するなら「顧客にはその顧客の合理性」がある、ということだ。

    我々人間は、誰に一人として同じ経験を積んできたわけではない。家族も違えばであってきた友達、学んできたこと、読んできた本、時間の費やし方、全てにおいて同じではない。「傾向」は存在するだろうが。だからこそ、このドミナントストーリーの視点を持っていて欲しい。

    GOの三浦さんは、「世界の複数性」と言った。

    我々人間は、言葉の意味やニュアンス、感情の持ち方は人それぞれことなっている。同じ世界に生きていながらも、見得ている世界は違うのではないだろうか。

    世の中は、実に不思議だ。

    ただの紙切れを「お金」と信じている。目には見えない「ブランド」が、エルメスのバーキンのように「お金持ちが持つバッグ」だと認識している。無印良品は「ブランドじゃない!」というが、「ブランドじゃない!ことがブランド化している」

    もしかすると、目の前に存在しているモノも、サービスも、ヒトも、ただの認識にすぎなくて、存在しているのは「頭の中だけ」かもしれない。

    それだけ、認識とはあやふやなもの。しかし、本質的なことだ。それで社会が成り立っているから。
    その認識を作るのは、その人の「バックグラウンド(背景)」である。その背景が、その人独自の価値観を形成する。その価値観に基づいて意思決定し、購買行動を起こす。

    ドミナントとは支配的 を意味する。人それぞれ自分の価値観に縛られたストーリーを持っている。それを知ることこそ、who(誰に)の解像度を上げるということだ。

    ドミナントストーリーの理解から、CEPの洗い出し、オケージョンの把握。その中で醸成されたbeがdoとの認知的不協和を生み、サービスが購買される。それが、世界で同時進行で進んでいる。社会の流れの中で、新しいbeが生まれる。やがて社会記号化される。

    全てがつながっていると感じないだろうか?

  • マーケティング視点導入のすゝめ

    マーケティング視点導入のすゝめ

    脳内OSを最大限に高め、マーケティング視点を取り入れることで、これまで見えなかった世界が見えるようになり、自身の可能性を圧倒的に引き上げることができます。

    マーケティング視点は、ただ商品を売るための手法ではなく、「選ばれ続ける仕組み」を構築するための考え方です。この視点を得ることで、情報過多な現代社会において他者との差別化を図り、強みを最大限に活かした成長が可能となります。

    今回の記事を通じて、マーケティング視点がどのように日常や仕事に活かせるか、そのエッセンスをお伝えします。ぜひ最後までご覧ください🦝

    マーケティングとは何か?

    マーケティング視点についてお話する前にそもそも、我々が定義しているマーケティングについてご説明します🦝

    売れる仕組みを作ること

    昨今、「マーケティング」という言葉をよく耳にします。SNSマーケティング、WEBマーケティングとか。みなさんは「マーケティング」と聞いて何を思い浮かべるでしょう?

    集客?市場調査?商品開発?導線設計?ブランド作り?戦略設計?

    上に記した通り、その活動全てがマーケティングと言われるものです。

    マーケティング関連本は、日本にも沢山存在します。しかし、統一された一つの定義が明確に存在しないんです。各々で定義されている現状。あえて、わかりやすい定義を示すなら、USJをV字回復させた森岡さんの以下の定義がわかりやすいです。

    マーケティングとは「売れる仕組みを作る」こと。

    少し言い回しを変えると

    「自社ブランド(商品)が選択され続ける」こと。と言えます。

    世の中には類似サービスや類似の法人、事業、業態、単価、商品が無数に存在します。そんな中で自社商品、強いては、競合ではなく自社ブランドが選ばれる確率を上げるために行われる活動全てをマーケティング活動と言えそうですね。

    ここで「ブランド」という言葉が出てきました。マーケティングとブランディングは切ってもきれないほどに深い結びつきがあるんですね。

    マーケティングとはブランドを作るための手段である

    ここで、概念のレイヤー(階層)を整理しておく必要がありそうです。
    世の中では、マーケティングとブランディングは別もののように語られます。しかし、マーケティングが売れる仕組みを作ることならば、売れ続けるだけのブランドイメージが確立されている必要がありますよね。消費者の頭の中に、ブランドと商品が紐づいているということです。

    ケンタッキーといえばフライドチキン。(逆もしかり) のような具合です。

    つまり、ブランド作るために、マーケティングを行っている。と言えます。

    マーケティングはブランド作りのための手段なんですね🦝

    ブランドとは何か?

    そもそもブランドというのは、目に見えないですよね。どこに存在するのでしょうか?それは「頭の中」です。
    つまり、脳が認識しているものにすぎないってことなんですね。その認識が1名だけではなく、何百名、何千名、何万名と同一の認識が生まれ初めて、ブランドが認知→認識された と言えます。

    つまりこれは、「共同幻想」です。共通認識と言ってもいいでしょう。
    ブランドは、結果的に消費者がどう認識するか?によって決まってくるということです。

    マーケティングはブランド作りの手段

    ブランドについてもう少し整理しておきます。ブランドとはなんだろうか?先ほど「共同幻想」とお伝えしました。この共同幻想、つまりブランドイメージは大きく3つの要素から成り立ちます。

    ①思想(philosophyやDNA)
    ②行動(Action)
    ③デザイン(ビジュアル)

    スターバックス

    スターバックス

    無印良品

    無印良品

    丸亀製麺

    丸亀製麺

    上記のブランドはどう作られているのか?皆さんはどう考えますか?

    勘違いのブランディング

    ブランディングとは「見せ方」と発言される人を沢山みてきました。見せ方だけを変えても、思想と行動が伴わないビジュアルは、消費者の頭の中に認識を作ることができないです。先ほどの記述点からみて、見せ方だけを変えることをブランディングと呼ぶのは間違えていると思わないでしょうか?

    ブランドとは、全てが一貫して初めて消費者の頭に残り始めます。情報過多な時代に、一つのブランドを確かに覚えてもらうためには、それだけ確固たるブレない設計が必要なのです。

    これまでは、ブランドを作っていくための手段として、マーケティングが存在していることを伝えてきました。ここから、その手段であるマーケティングについての具体性に触れていきたいと思います。

    はじめに3つの視点を共有し、その後図解の説明に入っていきます。

    前提となる3つの視点

    マーケティング視点を理解していく前に、3つの視点を押さえておきましょう🦝

    ① ブランドとはイメージ。目には見えない。頭の中にある認識にすぎないこと。

    ② ブランドが選ばれるとは、確率に左右され、全員がお客様にはならない。

    ③ 弱みではなく「強み」を磨き尖ること。

    マーケティング視点の全体図

    この図解は、マーケティング視点の全体図を示しています。売上UPを軸としたマーケティング視点の図解です。しかし、何度も記載するがあくまでこれは、強いブランドをどう作るか?が最たる目的です。ブランドを作るためのマーケティングであるとご理解いただき読み進めてください。

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    マーケティング視点の全体図

    マーケティング視点とは?

    自分の想いや目的を(WHY)、どんな価値として(WHAT)、誰に(WHO)、どうやって(HOW)、届けるのかを組み立てる際に必要な視点。組み立てる力。

    なんで必要?

    時代は変わります。自分の親世代が子供の頃はスマホどころか携帯電話もなかった。ノートパソコンもなかった。ネットでものを買うこともなかった。現代ではあたり前のとされる数々のものが、サービスが、昔は当たり前じゃなかったんですよね。

    ただ現代では、沢山のモノがある。サービスがある。蓋をあければ差別化が大事と言われています。

    情報が飛び交う。顔をあげれば情報に埋め尽くされる世界。
    街を歩いても、スマホを見ても、TVを見ても、動画を見ても。ポストにはチラシがある。
    SNSでリアルタイムに更新される友人の情報すらわかる時代。

    この圧倒的情報過多な時代において、何が本当で、何が嘘か。何が必要な情報で何がいらない情報か、取捨選択ができる人間がどれだけいるでしょうか。

    情報に流されているだけでは、「自分」を見失ってしまいます。だからこそ、自分の肌で、目で、鼻で、耳で、口で感じる情報こそが大切だと思うんです。

    過去の日本は先進国と呼ばれていました。高度経済成長期を、丁寧で緻密な国民性を武器にのし上がりました。GDPでも日本がTOPを占める時代がありました。

    が、今はどうでしょうか。アメリカに抜かれ、中国に抜かれ、、。
    変わっていく時代に適応できないままだと感じています。

    情報に溢れたカオスな世界。世界に抜かされ続ける日本。我々に何が足りないのでしょう。

    それは、

    課題解決よりも課題発見の力。
    既存のものを再解釈する力。
    答えのないものへ向き合うための考える力。

    だと思っています。

    義務教育、高校教育、大学教育と、正解を当てることが善とされる教育を受けてきた我々は、
    この時代に必要とされるスキルを著しく欠いているのかもしれないですね。

    こんな時代だからこそ、脳内OSを書き換え、マーケティング視点を取り入れる必要があると考えています。なぜなら、これらが、その全てを解決すると言っても過言ではないからです。

    とはいえ、そんな大層な話をされても皆様からすると、「現実味がねーよ」と言われるかもしれないと思い、皆様が抱える課題を、職種ごとに洗い出してみました。

    営業マンが抱える悩み

    ・商品がなかなか売れない
    ・同期の営業マンに遅れをとっていることが悔しい
    ・営業先とのコミュニケーションがうまく取れない
    ・社内会議のファシリテートがうまくいかない
    ・頑張って営業してるのに成果がでない
    ・自分の得意や武器がわからない
    など

    デザイナー

    ・なかなか相手に価値を認めてもらえない
    ・単価を上げたいがやり方がわからない
    ・フリーランスデザイナーの出現により仕事を奪い合っている
    ・デザインだけでなく事業の本質から携わりたい
    など

    経営者

    ・従業員がいうことを聞いてくれない
    ・新規事業をやりたいが何から手をつければいいかわからない
    ・管理者、役員、幹部育成がなかなかできない
    ・事業の集客がうまくいかない
    ・現状の課題をどう打破すればいいかわからない
    など

    SNSマーケター

    ・SNS運用はできるが商品サービスの設計がわからない
    ・SNSは伸びるがマネタイズがうまくいかない
    など

    大丈夫です。マーケティング視点が全ての悩みを解決します。
    上に挙げた方々だけでなく、全人類にマーケティング視点をインストールしてもらいたいと本気で思っています。

    「ホンマかいな!?」って言われても無理はないでしょう。

    あまりに汎用性がありすぎて信じがたいと思います。
    騙されたと思って、これから記載していく内容を見て、実践してみて欲しいです🦝

    マーケティング視点の4つの要素

    WHY

    このwhy(なぜ)の広義の意味は「なぜこのブランドを作りたいのか?」「なぜこの事業を始めるに至ったのか?」を指します。下層の項目を挙げると以下に集約されます。

    ・バックグラウンド(背景-歴史-変遷)
    ・DNA-フィロソフィ(哲学-思想)
    ・パーパス(社会に向けたスタンス)
    ・ビジョン(ブランドの将来の姿)
    ・ミッション(ビジョンのために成すべきこと)

    ・バックグラウンド(背景)

    なぜ背景の視点が大切になるのでしょうか?それは「強いブランド」は、大抵自身の過去の体験によって生まれ、目指したい理想の社会があるからです。

    強烈な強い「不」の体験。猛烈に感じたあの時の「感動」の体験。
    それは、社会レベルの話なのか、業界レベルの話なのか、業態レベルの話なのか、組織内での話なのか、チームレベルの話なのか、様々あるでしょう。

    自分自身の「原体験」から生まれたビジネスは、強いブランドを作ります。

    「売上」「お金」を求めることが悪いわけではないが、それが目的化された事業はブランドとしての強さはないです。もちろんそれを否定しているわけではないですし、お金儲けのビジネスも当然あると思っています。しかし、マーケティングの本質である「選ばれ続ける強いブランド」を作るための手段として、マーケティングが存在するならば、それは否定に値すると我々は考えます。

    「売上UPを目的とした認知拡大の方法」としてマーケティングを語るならば、それもまたマーケティングなのでしょう。

    なぜ独立し自分で事業をはじめたのか?
    そこにどういう想いがあったのか?
    その想いは何がきっかけで生まれたのか?
    その事業を通じて、どういう社会を目指したいのか?
    どういう人を増やしたいと考えているのか?

    他者に、圧倒的熱量で語れるものは、やはり原体験からしか生まれないと思っています。本気で語れるものはとは何だろう?

    大抵の場合は、
    ・最も時間を費やしてきたこと
    ・無意識に他人から認められる(褒められる)こと
    ・他者から依頼されがちなこと
    ・没頭して時間を忘れてしまうこと
    ・頑張らなくても成果がでてしまうもの

    このような中に、強いブランドを作るヒントが隠れていることが多いです。

    これは、法人、事業、個人レベルの話でも当てはまります。
    いわゆる「強み」ともいえるでしょうか。

    ある人の当たり前は他人にとって当たり前ではないことが多いですよね。そのことに気づき、自覚できた時に、自分の武器が見つかります。自分が目指したい理想が描けるでしょう。

    「現在は過去の積み重ね」

    そこから、ユニークさを見つけて、ブランドのポジションを見つけていくのが、一番成果が見えやすいです。かつ、原体験から生まれるものは、ブランドが強くなりやすいということです。

    ・DNA-フィロソフィー(哲学-思想)

    「背景」つまり、歴史や変遷から、その人のユニークが見えてくると先ほどお伝えしました。「原体験」が強いブランドを作ると。原体験は自分自身が体験し、感じた事実であり、強烈な「不」や「感動」をサービスにし、消費者が受け取るからこそ、強いブランドが構築されていくんです。

    これは、法人の、いや、個人の、いやいや、強いては「その人の思想」がブランドに憑依するイメージを持ってもらえると良いでしょう。つまりそれは、「ブランドの遺伝子=DNA」みたいなものですね。

    原体験→価値観や美意識→思想→理想→事業→商品→消費者→ブランド(共同幻想=認識)

    です。

    小手先に、こうやればいくら儲かる。 みたいな話ではないです。その法人が、個人が持つ遺伝子は何か?それを見つけていくこと。だからこそ、遺伝子の解像度を挙げる切り口に、バックグラウンドを深く掘っていきます。ブランドは生きています。目には見えない。認識でしかない。しかし確かに生きているんです。

    そういう視点で、相手を、法人を、消費者を見てみると、これまで以上に他社(者)の理解が進むでしょう。

    ・パーパス(社会に向けたスタンス)

    背景から、自身のDNAや思想が見えてくると、次はスタンスを確立していきます。対自身を対個人へ対社会に昇華させていくフェーズですね。自分の思想や特徴から、社会に対してどう向き合うか?

    社会と言われても、話がデカすぎてイメージできないでしょう。

    そういう方は、社会に対して自分はどういう人間か?どういう会社か?何ができるのか?で捉え直してもらうとイメージしやすいかもしれないです。別にかっこいい言葉じゃないといけない!なんて思わなくていいんです。自分自身の生きる「スタンス(姿勢-立場)」の明確にしておこう! くらいで捉えて欲しいと思ってます。

    スタンスがなければ、目の前の情報が、自分にとって、必要か必要じゃないか?やることやらないことの線引きができないんです。炎タイプのポケモンが無理やりみずでっぽうを覚えようとしなくて済むと思います。

    先ほど説明したように、自分の特徴や強みに基づいたブランドが、社会に対してどう向き合うか?だと思ってます。

    ・ビジョン(ブランドの将来の姿)

    背景→DNA-思想→パーパス(スタンス)と説明してきました。ビジョンとは、これまでのことを踏まえて、自分自身、またはブランドが求める理想の姿は何か?です。

    これは、つまり原体験を経て、思想がスタンスになり、そのスタンスで自身(ブランド)はどこに向かっていくのか?ということです。

    ビジョンは、ブランドが大きくなれば、なるほど変化してくものです。ベクトルとでもいえるでしょうか。言い換えるなら、消費者にどう認識してもらいたいか?の、現時点での究極の着地点とも言えます。

    日頃から「目標」「夢」という似たような言葉を使うことは多いでしょう。そこには意味のニュアンスが異なっていると感じています。

    目標→数字的に解釈されることが多い。目指す成果のように解釈されることが多い。
    夢→いつか実現できたらいいなぁ。という具体性のない姿。(夢を持つことは大切)
    ビジョン→最終的に着地させる明確な見通し。

    ビジョンはより現実的であり、成果そのものを指すよりも、「進行と着地」を指しています。

    次のミッションと同時に考えると、イメージがしやすいと思います。

    ・ミッション(ビジョンのために成すべきこと)

    ミッションとは「ビジョン」のために、なすべきことです。

    「ミッション1」「ミッション2」「ミッション3」のような意味合いで捉えてもらえるといいでしょう。

    ビジョンにそってミッションは存在します。

    これまでの話もそうだが、これは具体と抽象の関係ににていますよね。
    ビジョンという上流(抽象)が達成される条件としてミッション(具体)があります。そしてミッション達成のためにの目標(数値など)というさらに具体があり、目標達成のための具体的KPI(重要業績評価指標-例えばリスト獲得件数-問い合わせ数-契約者数 など)があり、さらにそのために実行するアクションが存在します。

    ただ、世間的には「ミッション」というキーワードは、「存在意義」と訳されていることも多いです。我々は、ミッションはビジョン達成のためになすべきことと定義しています。

    存在意義と似た言葉に「理念」なども存在します。補足するならば、存在意義なるミッションや、理念は、「パーパス=社会に向けたスタンス」と捉えてもらうと理解しやすいのではないでしょうか。

    抽象的概念はマーケティングの上流であり、基礎

    とても抽象的な話をしてきました。思想とか、DNAとか、ミッションとか。成果や数字を見た方がわかりやすいですからね。しかし、だからこそ、多くの人が、企業が、目先の数字にとらわれ、本質を理解できないままでいるtと思っています。何百社、何百名の会社代表、社長、個人事業主と会ってきましたが、目に見えないものへの解像度があまりに低いことと感じています。

    みんな、何をすれば良いか?どうすれば良いか?how to や方法論ばかりを求めるんですね。

    答えなんてどこにもない。というより答えであると決めた瞬間にそれ以上のものは生まれないです。
    世の中にあるものを全てあやふやに捉え直してみると良いでしょう。その中で自分自身の定義を決めていくんです。

    結果的に強いブランドを作ることが成果を上げているのに、物事は具体と抽象で成り立っています。本質的なことほど、普遍性があります。それはどうしても抽象的な言葉にまとめられてしまうんです。

    マーケティングとは、そんなあやふやなところから、一つひとつ整理し、自ら意識的に定義していくことからがスタートだと思っています。 そのスタンスや思想は、現代社会で求められているならば、それは結果数字となって返ってきます。

    マーケティングの上流を思考し、スタンスを明確にして、それらを市場にフィットさせていくこと。これらを我々は大切にしています。

    WHAT

    これまでは「why=なぜ」についてつらつらと書いてきました。次は「何を」について書いていきます。

    whyでは、バックグラウンド(背景)から、自身のDNAや思想を見つけ出し、それをブランドに昇華させることを書いてきました。その先に、自身のスタンスをもって、ビジョンをどう掲げ、成し遂げるミッションが存在することをご説明したと思います。

    その思想=ブランドを伝えていくために、何を伝えていくのか?です。
    これは後述するhow(どのように)と混同されがちです。

    どう混同されでしょうか?
    それは「サービス」と「価値」に違いがあります。

    例えば、
    花屋を経営している人の「what(何を)」は何でしょうか。

    「花」でしょうか?

    花を購入するシーンを想像してみると、

    誕生日プレゼント?
    母の日のプレゼント?
    結婚式?
    開業祝い?

    ではなぜその時に花を渡すのでしょうか?

    その時の気持ちは、
    「いつもありがとう!」「おめでとう!」とかでしょうか。

    そう考えると、「花」を通じて「ありがとう」を届けていると言えますね。

    花屋は「ありがとう!」を届けていることになります。

    花はありがとうを届けるための手段となります。

    花は価値を届ける手段=how(どのように)と説明できますね。

    why(なぜ)、what(何を)届けるのか?
    それに、whyから見えた自身の特徴を加え、自分(自ブランド)にしか提供できない価値を提供することで、自分自身が選択される確率が上がると言えるます。

    これは、一般的なマーケティングフレームワークでいうと、3C分析と言えるます。

    つまり、what(何を)は、自者(社)の特徴に基づいた、競合にできないことであればあるほどブランド独自のポジションを取りやすいということです。もちろん「消費者が求めてること」でかつ、自者(社)ができることでなければならないですね。これこそが「価値」になるからです。

    もちろん、競合が多い(少ない)業界が存在します。だからこそ、先述した再解釈戦略が使えるんですね。「価値」を再解釈することで、競合が多い場合はポジションを変えることで、ブランドが第一想起に入りやすい市場に切り替えるんです。

    機能的価値と情緒的価値という視点
    価値には上記のような2つの言葉が存在します。機能的価値とは製品や商品の特徴を指し、情緒的価値は、感情やイメージなど定性的な価値を指します。

    メルセデスベンツで例えるなら、
    車そのものの機能面(低燃費/スピード/操作性など)での価値がある一方、「乗っているとカッコいい」「お金持ちに思われる」などが情緒的価値と言えますね。

    メリットとベネフィットという視点
    機能的価値や情緒的価値の他に、似た言葉としてメリットとベネフィットという言葉があります。メリットとは商品の特徴であり、ベネフィットとは商品やサービスから得られる恩恵を指します。

    掃除機を例にすると、

    メリットは「吸引力が他の掃除機よりも3倍強い」「重量が軽く片手で掃除ができる」などが言えますね。

    ではベネフィットはというと、「吸引力が強いため、掃除にかける時間が短くて済む」や「部屋が広くても身体が疲れない」など が言えると思います。

    機能-情緒/メリット-ベネフィット について
    機能やメリットは、企業側の視点が強いです。商品そのものについての視点から見た切り口である一方、情緒やベネフィットは消費者側の視点が強いですね。使ってみて実際にどう感じるか?は情緒-ベネフィットでしか説明ができないからです。

    what(何を)を伝える際は、商品の説明をするよりも、商品を手に入れ使った結果どうなるのか?消費者視点でのコピーライティングや説明、イメージ作りを行う方が消費者は商品を選択する確率は上がりそうだと思わないでしょうか?

    競合では提供できない、ベネフィットを自社(者)なら、提供できる。という状態が最も強力なwhat(何を)の提供になると言えますね。

    プロダクトアウトorマーケットインの視点
    プロダクトアウト視点、マーケットイン視点という2つの視点が存在します。

    簡単に説明すると以下ですね。

    プロダクトアウト視点=価値から市場(消費者)の特定
    マーケットイン視点=市場(消費者)から価値の特定

    ここでのマーケ視点は、大手企業というより、中小企業や個人事業主を想定しているため、我々の解釈では、プロダクトアウト視点を重視した方が良いと考えています。

    その理由は、大手企業はリソース(人、物、金、情報、知財)を持っていますが、中小企業の場合そのほとんどを持っていないです。ということは、「自社の得意なこと」「自社でできること」で勝負するしか勝ち目がないと言えます。

    つまり、できること=価値 から、市場のどの部分を刺しにいけるか?を考えた方が勝率が高いということです。とはいえ、結局のところ市場(消費者)を特定することは変わらないです。自社が提供できる価値というフィルターを通じて市場を観察しましょう。

    攻めていける市場を発見したとしても、自社でできないことは、発見しても結局勝てないんです。

    どっちの視点が大事か?という話ではなく、プロダクトアウトの視点から考えた方が、勝率が高いのでは?という一つの提示です。

    差別化<独自化 の視点
    世の中では、「差別化」というキーワードをよく耳にします。しかし、ここでお伝えしたいのは、what=価値 を差別するのではなく、「独自」に磨き込むことの方が必要だということです。他社を意識することはもちろん必須です。もしかしたら、差別化も独自化も「ニュアンス」の違いなのかもしれないですが、あえて独自化としているのには、理由があります。

    その理由は、先ほどのプロダクトアウトの話と同様、リソースがない企業は、できることが限られているからです。その限られたリソースを他社が真似できないほどに磨き込むことしかできないと思うんです。

    それは差別化的思想というより、自分自身が持ち合わせた独自の思想であると言えますね。

    これをベースに価値を作り込むこと。これは果たして差別化と呼ぶべきでしょうか?独自化の結果差別化されたと言った方がしっくりきます。

    WHO

    ここまで、whyの項目では、背景/歴史/変遷→思想→特徴について触れてきました。whatでは特徴を活かして、競合他者(社)にできない、価値を提供することについて触れてきました。

    ここが最も大切な項目になるが、結局はその思想に共感できる人がどれだけいるか?そのwhat(何を-価値)を欲しいと思う人がどれだけいるか?が重要なのです。

    who(誰に)とは、「ターゲット(対象)」のことです。

    ブランドとは結局は消費者の認識(共同幻想-共通認識)であり、いくら自身に思想があろうとも、目指したいビジョンがあろうとも、それが市場で求められておらず共感できないものならば、それは消費者の頭の中には残らないんですね。

    WHOに関しては内容が濃すぎますので、詳しくお聞きしたい方は
    Instagramから内容確認してみて下さい🦝

    HOW

    最後にhow(どのように)について。これは先述した通り、what(何を-価値)を伝えるための手段を指しています。

    howは2つの視点にわかれています。

    ①:具体的な商品やサービス
    ②:商品を届けるためのPR、広告、販促などプロモーション

    ①はwhat(何を-価値)を具現化したもので、
    ②は具現化されたhowを消費者にどう認識してもらうか?

    を指してます。

    これらも書ききれないので、別資料でご説明したいと思います。

    総括

    本記事では、「脳内OS強化」に続き、マーケティング視点の重要性についてお伝えしました。

    マーケティングは単なる集客の手段ではなく、ブランドを作り、選ばれ続ける存在になるための「売れる仕組み」を構築するための活動全般を指します。この視点を持つことで、現代の情報過多な社会において、他者との差別化を図り、より強い独自性を打ち出すことが可能となります。

    特に現代では、単なる「差別化」ではなく、「独自化」を徹底することが重要です。他者を意識しすぎるのではなく、自分自身の強みを磨き上げることが、持続可能な成長への鍵となるのです。

    マーケティング視点を取り入れることで、営業マン、デザイナー、経営者、SNSマーケターといったさまざまな職種の課題を解決できる可能性があります。本記事で触れた内容を参考に、ぜひ皆さんも日々の業務や目標設定に活用してみてください。

    また、今回の内容をさらに深く掘り下げた 『マーケティング視点ノ指南書』 を無料で配布しています。この指南書では、各要素について5万字以上にわたる具体的な解説を行っており、すぐに実践できるヒントが満載です。

    詳細をご希望の方は、ぜひInstagramで『無知ノ知カイギ』をご覧ください!以下のリンクからアクセス可能です👇

    ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

    『無知ノ知カイギ』のインスタグラムはこちら

    皆さんがマーケティング視点を活用し、新たな挑戦に踏み出すことを心から応援しています🦝

    おわり

  • 学び続けるコミュニティ「無知ノ知カイギ」

    学び続けるコミュニティ「無知ノ知カイギ」

    おはこんばんちは。

    どーも、『あらいぐまたくま』と『きゃま』です。

    2025年1月〜学び続けるコミュニティ『無知ノ知カイギ』を
    正式に立ち上げることとなりました!!!

    前身の『アイデア爆量産会議』から少し名前を変え、
    アイデア発想に限らず、よりアカデミックなサービスを
    展開していきます🦝

    こんな機会ですので、
    我々の馴れ初め、想い、サービスについて少しお話ししたいと思います!

    それでは、、、

    最後までお付き合いを🦝

    あらいぐまときゃまの出会い

    小学校〜大学まで

    お互い剣道をやっていたこともあり、小学校の頃から知っている仲でした。高校まではお互いライバル校で、時には試合や練習試合で戦ったり。。。

    そんな中、一気に関係が近くなったのは、同じ大学の剣道部に入ってから。私たちを含めた5人グループでいつも一緒に行動し、遊びも勉強も部活もいろんな経験をしましたねー。今思えば、あれが青春だったな…と感じます(笑)

    社会人(2018年〜2023年)

    そんなこんなで社会人になり、あらいぐま氏はコンサル会社に、きゃま氏は損害保険会社に入社。

    それぞれの過去は下記投稿がありますので、ここでは割愛しますね。

    社会人になってからも、プライベートで遊ぶ仲であり、いつか一緒に仕事できたらいいよね。とそれぐらいの温度感でした。

    本格始動?(2024年4月〜)

    きゃま氏が海外から帰ってきたタイミングで、あらいぐま氏にキャリアや副業の相談をするように。そこで、薦められたのが『脳内OS強化』と『マーケティング視点』でした。今まで資格勉強や自己研鑽に明け暮れていたきゃま氏ですが、そんなものそっちのけで、みるみるうちにはまっていき…

    これは、、人生における軸になる!!
    なんて本質的なんだ!!
    これを多くの人に広めたい!!

    ということまで言い出したんですねー。

    ということで、サービスローンチに至りました。

    我々の想い

    無知ノ知カイギとは

    名前の由来は、哲学者ソクラテスが提唱した『無知の知』から来ています。人は、『知っていること』、『知らないことを知っている』以外にも『知らないことを知らないこと』があるでしょ?それこそが、『本当の知』なんじゃないの?

    って言ったんですね。

    …まさしくその通り過ぎる。

    あらいぐま氏ときゃま氏も『我々はまだ何も知らない』という考えを大切にしておりまして、命名に至りました。

    脳内OS強化とマーケティング視点導入とは

    この無知ノ知カイギのテーマは大きく2つあります。
    『脳内OS強化』と『マーケティング視点導入』です。

    説明するととっても長くなってしまうので簡単に言うと、

    ”人はどう考えるのかを理解し、使いこなして、
     ビジネスや人生に応用していきましょうよ”

    ってことです。

    んー抽象的すぎてよく分からないですよね。

    こちらの記事で詳細に書いていますので、ぜひチェックしてみて下さい🦝

    なぜやるのか?

    理由はシンプルです。こんなサービスがあれば良かったな、もっと早く知りたかった、と心の底から思っているから。

    そして、誰もこんなサービスやっていないから。我々がこのサービスの一番のペルソナです。そして、我々自身が一番学ぶことの楽しさを改めて実感できています。

    まだまだ知らないことがいっぱいあります。みなさんと共に学んでいきたいと思っているのです。

    誰に受けて欲しいか

    この世に生きる、全ての人に受けて欲しいと思っています。
    そんな中でも特に、『圧倒的成長を遂げたい人』、『今の自分に満足していな人』は特に受けてほしいと思います。なぜなら、このサービスは究極の自己研鑽だからです。

    生きているといろんな悩みがありますよね。
    もちろん我々も悩みだらけです(笑)

    キャリアに悩み、コミュニケーションに悩み、売上に悩み、新規開拓に悩み、集客に悩み、将来に悩む。

    どれも答えなんてないんです。だからこそ、考える力を身につけて、
    自分なりの解を出すことが大切なんです。

    どんなサービス展開や未来を考えているか

    脳内OS×◯◯という領域をどんどん増やしていきます。
    今はマーケティングという文脈ですが、これに、歴史、お笑い、教育、政治などのコンテンツを作る予定です。

    そして、『脳内OS×ホテル』、『脳内OS×飲食店』、『脳内OS×アパレル』 等

    脳内OSを信じる我々が、『考えること』の重要性を証明する為に
    色んな業種で事業を展開していきます。脳内OSを強化すると、こんな事業までできちゃいます!!って感じです。

    最後に

    今日の正解は、明日には不正解になるかもしれない。
    この世界は本当は存在しないかもしれない。

     『生きる』とは何か?
    『働く』とは何か?
    『幸せ』とは何か?

    世の中は『あいまい』で溢れています。

    だからこそ、『答え』を知ることではなく、
    自分なりの答えを出すことにこそ意味があると思っています。

    そんなことを日々考えながら、このサービスを多くの人に届け、日本の教育を変えていきたい。

    なぜなら、『考えること』で我々ホモ・サピエンスは世界を創ってきたから。
    これは偶然ではなく、必然です。

    『考える』とは何なのか?

    まだまだ道半ばですが、1年後、3年後、5年後、10年後、そして一生、
    『考えること』に向き合い続けます。

    それが我々の想いであり、生きる意味だと信じているから。


    ここまで全てお読みいただいた皆さん、ありがとうございます。

    いかがでしたでしょうか?
    少しでも、いいなぁ って思ってくれた方は、♡お願いします🦝

  • 【自己紹介】あらいぐまたくま

    【自己紹介】あらいぐまたくま

    おはこんばんちは。あらいぐまたくまです。

    色々な記事を見る前に、とりあえずこいつ誰やねん?
    みたいな感情でこの記事を開いているそこのあなた。

    ありがとうございます。

    皆様の予想通り、この記事は僕のことをつらつらと記載する「誰得やねん」な記事となってます。が、どうせ開いてくださったのであれば、せっかくなので、「大切にしていること」だけは見てってください。

    あらいぐまたくまの背景

    小中学生

    僕は小学生から剣道尽くし。毎日毎日剣道をしてました。早朝に起きては素振りをし、走り込みをし、土日は練習試合。月1回泊まり込みの合宿。毎回練習でボコボコにされては、身体中があざだらけでした。それでも、仲間と頑張ることや、勝てなかった相手に勝てる喜びは計り知れませんでした。県代表メンバーに入ったことや、全国大会へ出た経験などは、お金では変えられない価値があると、今では思います。当時は毎日が地獄でしたが。

    中学生になってももちろん剣道部に。実家の引越しもあり、学校が変わりましたが、剣道部の顧問の先生は今でも大尊敬です。剣道は嫌ではなく、むしろ楽しんでいました。ロジカルに教えてくれる身体の使い方や、戦略、戦法。当時毎日書いたノートを今でも大切に持ってます。2年生の時には、全国大会にも出場。3年生の時には、結果がついてきませんでしたが、その悔しさを胸に、高校進学の軸は「剣道」一択でした。

    幸いにも実績のない僕を買ってくれた監督がいて、無事にスポーツ推薦で高校へ進学することに。

    高校生

    全国制覇してやる!みたいな意気込みはあったものの、入学早々毎日が地獄。朝は毎日山登り、夕方から夜までがっつり練習、ここにはかけないような経験も、、、、

    長期休みは、スタートと同時に遠征に。九州、関東にはよく行きました。年間1000試合近い数をこなし、何とか乗り切った3年。ここでも3年生時に、全国大会に出場はしたものの、準決勝で敗退。全国制覇は叶わずでした。普通の青春とはかけ離れた、そうそう経験できない3年間だったと今では思います。

    大学生

    晴れて大学へ入学。高校剣道の実績をかわれて、大学もスポーツ推薦で大学へ。4年生の時にはインカレに出場こそしたものの、大して剣道は頑張りませんでした。せっかくお金を払って入学した大学、他にやることがあると思い、ゼミナールの研究に打ち込みました。大して勉強ができなかった僕は、剣道から離れた、優秀な友達と接する機会が増えました。なんとまぁ、何もできない自分に焦りと、羞恥心、劣等感を抱きながらの2年が過ぎた頃、1冊の本をきっかけに、成長を遂げます(本についてはいつか話します)。これがきっかけでゆくゆくの就職先を決めました。

    剣道の成績をあげておいたら何かしらの権威になるかな。。

    ・小学生 県優勝 全国ベスト32 県代表メンバー
    ・中学生 県優勝 全国出場
    ・高校生 県優勝 個人3位 近畿2位 全国3位 国体キャップ
    ・大学生 関西ベスト16 インカレ出場

    社会人①

    大手コンサルティング会社へ就職。
    右も左もわからないまま、なんとか喰らい付き、気がつけば、ビジネスモデル構築、セミナー企画〜開催、クローズ、自分のご支援先の事業立ち上げ、コンサルティングやらをやってました。お世話になった経営者さんの一言をきっかけに、3年半で会社をやめ、一人立ちすることに。

    社会人②

    そんなこんなで現在に至ります。
    現在は個人事業で、法人様のコンサルティングや、調査、事業構築、商品作りなどを行なっています。

    よくぞここまでお読みいただきました。以下からは、もう少し深掘ったことを書きますね。

    お仕事や実績について

    僕はWEBマーケティングや、SNSマーケティングができるわけではなく、主に、上流のマーケティングを生業としています。上流のマーケティングとは、経営者が成し遂げたいこと、それを求める顧客、提供できる価値、それを形にする商品を、市場調査から企画、設計までを行うような仕事です。(実際はもう少し複雑ですが)中には、設計したものを責任もって実行にするところまでお手伝いしていることもあります。

    お仕事の詳細
    ・ビジネスモデルの開発
    ・セミナーの企画,DM制作,集客,運営,営業,クローズ
    ・事業売上UPの伴走支援
    ・プロダクト開発
    ・商圏調査
    ・マネジメント
    など。

    中小企業様や、個人事業の方の支援を行なっています。

    実績
    ・障害福祉事業 立ち上げ20社、接点社数は100社以上。
    ・一人ネイルサロンの事業立ち上げ
    ・トリミングサロンの事業立ち上げ
    ・パーソナルトレーニングジムの企画提案、事業拡大など
    ・司法書士事務所の事業立ち上げ
    ・刺繍事業の事業立ち上げ
    ・フィットネス事業のビジネスモデル調査開発
    ・マーケティング×コーチング 事業「侍ノ修行」の立ち上げ実行
    ・マーケティング人材の育成
    ・1−10億規模法人の外部管理職
    など
    他にも携わった業種や業態がありますがここでは割愛させていただきます。

    大切にしていること

    脳内OS(地頭)の強化

    全ての始まりは、大学2年生の時に出会った1冊の本でした。
    自分の思考力を鍛えること、考える力を身につけること、知識を知恵にできる人が必要とされるんだと知ったことです。勉強ができる=仕事ができる、社会に役立つ ではありません。剣道ばかりやってきた僕も今ではこうして難しそうな仕事をしていますが、意外とシンプルだったりします。脳内OSの強化に限界はありませんので、今も尚強化し続けています。

    未知化 / 再解釈 / 再創造

    目の前の情報や事象、または過去の情報や商品も、時代の変化とともに、それぞれの意味が変化しています。しかし、世の中は「それは違う」「無理だ」「できない」「普通じゃない」など、まるで既存のものが全て正解かのように考えている人は実に多いです。新しい市場や価値、概念が生み出せないか、そういった視点を大切にしています。

    Re write 全ての人々にマーケティング脳を

    僕の考えるマーケティングはスキルではありません。マーケティング視点のようにとらえています。それは、営業マンでも、デザイナーでも、企画者でも、誰でもマーケティングのようなことをしているからです。マーケティングが意味する領域はあまりに広いため、わかりやすく「マーケティング脳」を身につけることが大切だとしています。別の言い方するならば、考える力、アイデアを出す力、物事を見る視点、知覚力や言語化力などです。しかし、頭を使えだの、考えろだの、誰しもが一度は言われた経験があると思いますが、「考える」を教えてもらった人などどこにもいないのです。そこで、僕自身の経験や知識で、脳内OS強化のノウハウをインストールしていただき、マーケティング脳を身に付けてもらいたいと考えました。世界の見え方が変わり、それが売上や成果に紐づく体験はなかなか快感です。賢そうだなと毛嫌いしていた方々の話も、すらすら入ってくるようになります。